■男性名詞、女性名詞
スペイン語には名詞に性別があります。名詞に男性と女性があるのです。日本人には違和感がありますが、ヨーロッパの言語では珍しいことではありません。
名詞の性によって、名詞を修飾する形容詞や冠詞の形が変わるため、その名詞が男性名詞か女性名詞かを覚える必要があります。 どのように男性か女性かを分けているかは不明ですが、例えば以下の単語を見てください。
sol(太陽) -> 男性名詞
luna(月) -> 女性名詞
luna(月) -> 女性名詞
確かに太陽は男性的、月は女性的と言えなくもありません。ただ、まったく性別の想像つかない名詞もあります。そのような単語はもう覚えるしかないのですが、スペルを見ただけである程度の判断はできます。
①単語の語尾が「o」は男性名詞、「a」は女性名詞
以下の単語を見てください。
baño(トイレ) 男性名詞
mochila(バックパック) 女性名詞
mochila(バックパック) 女性名詞
語尾が「o」の場合は男性名詞、「a」の場合は女性名詞です。※foto(女性名詞)など例外もあるので注意。
また1つの単語でも語尾が「o」「a」の両方に変わるものもあります。例えば、「友達」を意味する以下の単語です。
amigo 男性名詞
amiga 女性名詞
amiga 女性名詞
「amigo」の方は男性の友達、「amiga」は女性の友達を表しています。職業なども同様です。
maestro 男性名詞
maestra 女性名詞
maestra 女性名詞
上記は「先生」という意味の単語です。これも実際の性別によって語尾が変わります。英語でも「actor」「actress」のように性別でスペルが変わる単語がありますが、これも男性名詞、女性名詞の名残なのかもしれません。
②その他の判別方法
その他の判別方法として以下のようなものがあります。
・語尾が「ión」「z」「dad」の場合、女性名詞
・語尾が「e」「or」の場合、男性名詞
※多くの例外があります。
■名詞の性別よる影響
名詞に性別があることによって、何が変わるかについてお話します。
名詞の性別によって、その名詞を修飾する形容詞や冠詞の形が変わります。いわゆる「性の一致」というものです。
まず冠詞ですが以下のように変わります。(こちらもご覧ください。)
・男性名詞の場合
un baño(トイレ)
el baño
el baño
・女性名詞の場合
una mochila(リュック)
la mochila
la mochila
次に形容詞を見てみましょう。※基本的にスペイン語では形容詞が名詞の後に置かれます。
・男性名詞
año nuevo(新年)
・女性名詞
casa nueva(新しい家)
余談ですが、性の一致だけでなく数の一致というのもあり、形容詞や冠詞も名詞に影響されて複数形になります。性の一致と数の一致を合わせて、性数の一致と呼びます。文章を組み立てるときは性と数の両方を考えなければいけません。
以下に例を挙げます。
・男性名詞の場合
los libros(本)
libros interesantes(面白い本)
libros interesantes(面白い本)
・女性名詞の場合
las casas(家)
casas nuevas(新しい家)
casas nuevas(新しい家)
最初のうちはかなり混乱しますが、韻が踏まれてるような感じなので、リズムで自然に出てくるようになるといいでしょう。
次は「動詞の活用(現在形)」
前記事「冠詞(定冠詞、不定冠詞)」へ戻る
旅行関係に限らず日常などで使えるスペイン語のフレーズを紹介します。 記事数が多くなるので、下記リンク先の記事一覧にまとめました。
もっとスペイン語表現を覚えよう(記事一覧)
↓ホセが教えてくれるスペイン語
メニュー
驚くほど身につくスペイン語
クラウン西和辞典
やさしいスペイン語文法